▼ 世界文化遺産と自然遺産の登録基準
世界遺産には、文化遺産と自然遺産があります。
文化遺産は、顕著な普遍的価値を有する記念物、建物群、遺跡、文化観などです。
自然遺産は、顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、景観、絶滅のおそれのある動植物の生息、生息地などを含む地域のことです。
世界遺産の登録基準とはどのようなものでしょうか?
登録には、「顕著で普遍的な価値」を持つことが大前提です。
世界文化遺産、世界自然遺産それぞれに、一定の基準が設けられていますが、少なくともそれらのうちの一つを満たしている、と判断される必要があります。
世界文化遺産の6つの登録基準をご紹介していきます。
基準1は、人類の創造的才能を表現する傑作であること。
基準2は、ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すものであること。
基準3は、現存するもの、消滅した文化的伝統、文明の唯一の証拠であるものか、又は少なくとも稀な証拠であるもの。
基準4は、人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた例であるもの。
基準5は、特に、不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれているある文化、または複数の文化を代表する伝統的集落、または、土地利用の際立った例のもの。
基準6は、顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文化的作品と、直接または明白に関連するもの(この基準は、他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えているそうです)。
日本の世界文化遺産で例えると、法隆寺地域の仏教建築物は、基準1,2,4,6を満たしていることが認められているそうです。
原爆ドームは基準6を、紀伊山地の霊場と参詣道は、基準2,3,4,6を満たしているということで、それぞれ世界文化遺産に登録されました。
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次に世界自然遺産の4つの登録基準をご紹介します。
基準7は、ひときわすぐれた自然美及び、美的な重要性を持つ最高の自然現象、または地域を含むものであること。
基準8は、地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。
これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれます。
基準9は、陸上、淡水、沿岸、および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において、進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
基準10は、生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。
これには、科学上か保全上の観点から、優れて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
日本の世界自然遺産には、登録基準9と10を満たしている知床や、基準9を満たしている白神山地、基準7と9を満たしている屋久島などがあります。
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▼ 日本で登録されている世界遺産
現在、日本で世界遺産に登録されているのは、全部で14件です。
そのうち、自然遺産は3件、文化遺産は11件です。
2007年にニュージーランドで行われた第31回ユネスコ世界遺産会議で、島根県「石見銀山遺跡とその文化的背景」が文化遺産に登録されました。
その石見銀山に続くように、各地では、ますます世界遺産登録運動が盛り上がりをみせているそうです。
日本が暫定リストに挙げているものをご紹介します。
文化遺産では、古都鎌倉の寺院・神社ほか、彦根城、平泉の文化遺産、富岡製糸場と絹産業遺産群、長崎の教会群とキリスト教関連遺産、飛鳥・藤原の宮都とその関連遺産群、富士山、国立西洋美術館本館があります。
自然遺産は、小笠原諸島です。
現在、日本全国にわたり、さらに多くが暫定リスト、世界遺産登録に向け熱いキャンペーンが繰り広げられているそうです。
登録になる可能性の高いものから、少々難ありのものまで様々です。
北海道の「クリスキー自然保護区と国後の自然遺産」は可能性が高いといわれています。
日本だけでなく、ロシアも登録を検討中で、IUCNもその自然の価値を高く評価しているそうです。
他にも、北海道では、霧で有名な「摩周湖」「函館要塞」があります。
「道南・北東北の縄文遺跡」は、北海道、青森、岩手、秋田でそれまで別々に運動していましたが、一括で運動をし、可能性を高めています。
山形「出羽三山と最上川が織りなす文化的景観」は、文化庁の第1回暫定リスト公募への応募から審査を継続中なのだそうです。
2007年にニュージーランドでの第31回ユネスコ世界遺産会議で島根県の「石見銀山遺跡とその文化的景観」が文化遺産に登録されました。
それに引き続き、関東地方の栃木県「足尾銅山」や、新潟県の「佐渡銀山」なども運動中です。
その他、運動中なのは、「天橋立」、「立山・黒部」、「善光寺」、大阪にある「太陽の塔」、「四国八十八所霊場と遍路道」、「四万十川」、「鳴門海峡」などです。
日本各地で世界遺産への登録の運動を展開していますが、その地域の方々がどれほどその物件を大切な遺産として保持していこうとしているかが、よくわかりますね。
日本には、たくさんの魅力があるのだと改めて気づかされますね。
▼ 日本国内の文化・自然遺産
日本国内には、たくさんの世界遺産があります。
北海道から沖縄まで日本全国に渡り世界遺産がありますが、どんな世界遺産があるかご存知ですか?
私は、意外と世界遺産がどこなのかを知りませんでした。
事前にちょっと調べておいて、知識を得てかその場所に行くと、新しい魅力を発見できるかもしれませんね。
世界遺産をめぐる旅をするなら、是非事前に調べてみてください。
今現在で、ユネスコの世界遺産に登録されている、日本国内の文化・自然遺産は、14あります。
文化遺産は11で、自然遺産は3あります。
それぞれ、どんなところが文化・自然遺産かご紹介していきます。
まず、文化遺産に登録されている11件は下記の通りです。
奈良県の法隆寺地域の仏教遺跡で、1993年12月に登録されました。
兵庫県の姫路城は、1993年12月に登録されました。
京都府の古都京都の文化財は、1994年12月に登録されました。
岐阜県・富山県の白川郷・五箇山の合掌造り集落は、1995年12月に登録されました。
広島県の原爆ドームは、1996年12月に登録されました。
奈良県の古都奈良の文化財は、1998年12月に登録されました。
栃木県の日光の社寺は、1999年12月に登録されました。
沖縄県の琉球王国のグスク及び関連遺跡群は、2000年12月に登録されました。
和歌山県の紀伊山地の霊場と参詣道は、2004年7月に登録されました。
島根県の石見銀山遺跡とその文化的景観は、2007年6月に登録されました。
広島県の厳島神社は、1996年12月に登録されました。
自然遺産に登録されている3件は、下記の通りです。
鹿児島県の屋久島は、1993年12月に登録されています。
青森県・秋田県の白神山地は、1993年12月に登録されています。
北海道の知床は、2005年7月に登録されています。
その他、登録の前提となる暫定リストというものがありますが、日本政府はその暫定リストに9箇所を挙げています。
その内、文化遺産候補が8件、自然遺産候補が1件で、これらの価値が認められれば、世界遺産として登録されることになります。
文化遺産候補は、次の8件です。
神奈川県の鎌倉の社寺や構造物で、1995年1月に候補として登録されました。
滋賀県の彦根城で、1995年1月に候補として登録されました。
岩手県の平泉の文化遺産で、2001年6月に候補として登録されました。
群馬県の富岡製糸場と絹産業遺跡群で、2007年1月に候補として登録されました。
長崎県の長崎の教会群とキリスト教関連遺産で、2007年1月に候補として登録されました。
奈良県の飛鳥・藤原の宮群とその関連遺跡群で、2007年1月に候補として登録されました。
静岡県・山梨県の富士山で、2007年1月に候補として登録されました。
東京都の国立西洋美術館本館で、2007年9月に候補として登録されました。
自然遺産候補は、東京都の小笠原諸島で、2007年1月に候補として登録されました。
日本国内にはたくさんの文化・自然遺産があるものですね。
もう行ったことがあるという方も多いかもしれませんね。
どこか、訪れてみたいところはありましたか?